川崎市のプラスチック製品収集の変更点とは？新ルールをチェック！

川崎市ではこれまで「普通ごみ」として処理していたプラスチック製品を令和8年4月から高津区・宮前区・多摩区・麻生区でも分別収集し、リサイクルする取り組みを始めます。
これにより、令和7年4月から既に実施されている川崎区・幸区・中原区に加え、市内全域で「プラスチック資源」の収集がスタートします。

本記事では、川崎市のプラスチック製品の処分方法について対象品目や対象外品目、捨て方について重点的に解説いたします。令和8年4月から全域で始まる新しい処理方法を確認して適切な処分を行いましょう！

プラスチック資源とは？

川崎市では、一番長い所が50cm未満のプラスチック製品やプラスチック製容器包装を「プラスチック資源」としています。プラマークがなくても出すことができ、具体的な品目は以下の通りです。

収集対象となる品目

◎プラスチック製容器包装

◎プラスチック製品

収集対象外となる品目

けがや発火、施設の故障の原因、リサイクルの妨げとなるため次の品目はプラスチック資源として捨てることはできません。

また、スマートフォンや加熱式・電子タバコ、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池を使用した製品は、収集時の発火・発煙などの火災事故に繋がるため絶対に入れてはいけません。川崎市の充電式電池の捨て方については、以下の記事にてまとめていますので一緒にチェックしてください。

川崎市 充電式電池の捨て方【最新情報】

充電式電池とは 充電式電池とは、モバイルバッテリーやワイヤレスイヤホン、スマートフォン、コードレス掃除機などに使用されている充電して繰り返し使える電池のことです…

不用品回収総合相談窓口

プラスチック資源の出し方

週1回の収集日に「資源物集積所」へ出しましょう。
中身を使い切り、軽くすすぐまたは汚れをふき取り透明・半透明の袋に入れて出しましょう。
汚れのあるものやにおいの強いものも分別方法に迷った際には「プラスチック資源」に出してください。

また、剥がしにくいラベル（ガムのボトルやプラスチック容器のふたなど）はついたままでも収集が可能です。※はがせるものははがしましょう。

50cm以上のプラスチック製品の捨て方

前述の通り、最長辺が50cm以上のプラスチック製品は「プラスチック資源」として出すことはできず「粗大ごみ」として処分する必要があります。

以下に川崎市の粗大ごみの処分方法をまとめますので、50cm以上の大きなプラスチック製品を処分する際にはルールを守り排出しましょう。

川崎市の粗大ごみの処分方法

川崎市では、直接ごみを処理施設へ持ち込むことはできません。そのため粗大ごみを処分するには自治体の収集を利用しましょう。

①申し込み

インターネットまたは電話から収集を申し込みましょう。申込が多い場合は次回以降の収集日になる場合があり、収集日3日前までに申し込みする必要があります。

受付時間：月～土曜日　午前8時~午後4時45分
※インターネットは24時間受付のため、便利です。

②「川崎市粗大ごみ処理券」を購入する

申し込んだ品物の処理に必要な金額分の「川崎市粗大ごみ処理券」を購入しましょう。処理券は川崎市内コンビニエンスストア、市内郵便局、取扱店にて購入することができます。
また、インターネットから申し込みをしてオンライン決済を選択した場合は粗大ごみ処理券を購入する必要はありません。

③粗大ごみを排出する

粗大ごみ処理券には「受付番号」または「氏名」、「収集日」の記入欄があります。オンライン決済の場合は「受付番号」「収集日」「金額」を記載した用紙を粗大ごみに貼りつけて出しましょう。

収集日当日は朝8時までに収集場所へ出し、分解した状態で排出する場合は散乱しないようにひもなどでまとめてください。

粗大ごみ処理手数料

粗大ごみ処理券は令和7年10月1日から300円券と600円券が加わり、100円券・200円券・500円券を含めた5種類があります。申込時に必要な手数料を確認して購入しましょう。

大きさ	手数料	品目例（一部）
最長辺が30cm以上50cm未満で全部または一部が金属のもの	300円	カセットコンロ、炊飯器、トースター、ビデオデッキ、プレーヤーなど
最長辺が50cm以上180cm未満のもの	600円	いす、カーペット、自転車、扇風機、タンス、机、テーブル
最長辺が180cm以上で幅が10cm未満のもの	600円	カーテンレール、材木、パイプなど
最長辺が180cm以上のもの	1,200円	スプリングマットレス、ソファー、棚、タンスなど

サイズの大きいプラスチック製品が大量にある場合、粗大ごみを急いで処分したいときなど川崎市の収集では不便な時もありますよね。

そんなときには「不用品回収業者」の利用が便利です。しかし、不用品回収業者の中には許可を持たない無許可業者や違法行為を行う業者も含まれ何等かのトラブルや不適正処理のリスクが生じます。

リスクをなくし適正な処理を行うためにも『不用品回収総合相談窓口』の活用して適切な業者選びを行いましょう！

なぜ”普通ゴミ”として捨てられないの？

普通ごみを焼却する際には、地球温暖化の原因となるCO₂（二酸化炭素）などの温室効果ガスが発生しますが、その約8割はプラスチックを燃やした際に発生しています。そのため、汚れやにおいがあるプラスチックも含めて、資源として分別・収集し処理施設にて適切に対応する方針へと変わりました。

普通ごみとしてではなく、プラスチック製品として分別・リサイクルすることで環境への負荷を減らし、持続可能案社会の実現に繋がります。

集めた資源はどうなるのか

集められた「プラスチック資源」は、まとめられプラボードやプランター、肥料や繊維の原料になる化学原料等に生まれ変わります。

よくある質問とその回答

まとめ

ここまで、川崎市のプラスチック製品の収集方法の変更点についてまとめてきました。

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この記事を書いた人

長野ライター

廃棄物処理業界に携わって20年以上。これまでに3,000件を超える現場対応・相談実績を持つ。
不用品回収・粗大ごみ・産業廃棄物処理に精通し、現場対応から法令まで幅広く理解しており、現在は、各種許可を保有する信頼性の高い業者を紹介するマッチングサイト「不用品回収総合相談窓口」の代表として活動。適正な回収サービスの普及と、業界の健全化を目指して運営を行っている。

ライターとしては、これまで不用品回収・産業廃棄物・粗大ごみ関連の専門記事を100本以上執筆。実務経験をもとに、正確かつ実用性の高い情報発信を心がけている。

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