リポバッテリーの捨て方|膨張した場合の処分方法や注意点を解説

リポバッテリー(LiPoバッテリー)は、ラジコンやドローン、電動ガンなどに広く使用されている高性能な充電式バッテリーです。軽量で高出力という優れた特徴がある一方、膨張や発火などの事故につながる危険性もあり、不要になった際は適切な方法で処分しなければなりません。
特に近年は、リチウムイオン電池が原因とみられる火災事故が全国で相次いでおり、膨張したリポバッテリーの処分方法について不安を感じる方も多いでしょう。
本記事では、リポバッテリーが膨張する原因や安全な捨て方、処分時の注意点について詳しく解説します。「膨張したリポバッテリーは使い続けても大丈夫?」「どこで処分すればいい?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
リポバッテリーとは?
「リポバッテリー(LiPo Battery)」とは、リチウムイオンポリマー二次電池が正式名称でリチウムイオン電池の一種です。
軽量でコンパクトなうえ、瞬間的に大きな電力を供給できることが特徴で、ラジコンやドローン、電動ガンなど、高い出力が求められる機器に多く使用されています。
また、電解質にゲル状または固体状のポリマーを採用しているため、自由度の高い形状設計が可能で、薄型・軽量化しやすい点も特徴です。そのため、スマートフォンやタブレット、一部のノートパソコンなどにも採用されています。
一方で、強い衝撃や過充電、過放電、内部損傷などが原因で発火・膨張する危険性があるため、取り扱いや処分には十分な注意が必要です。
リポバッテリーは何に使われている?主な種類と用途
リポバッテリーは、高出力かつ軽量であることから、ホビー用品から電子機器まで幅広く使用されています。容量や電圧、形状によってさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けられています。
リポバッテリーが使用されているもの
- ラジコン用リポバッテリー
- ドローン用リポバッテリー
- 電動ガン用リポバッテリー
- スマートフォン・タブレット用リポバッテリー
- モバイル機器・ウェアラブル機器用リポバッテリー
- 産業用・ロボット用リポバッテリー
リポバッテリーが膨張する原因
消防庁によると、2025年(令和7年)には、リチウムイオン電池が原因とみられる火災は全国で約1,300件発生し、過去最多となりました。
リポバッテリーは、可燃性の有機溶剤を含む電解質を使用しているため、誤った使用方法や保管方法によって発火する危険があります。
①過充電
リポバッテリーを過充電すると、1セルあたりの上限電圧(4.2V)を超え、内部で異常な化学反応が起こります。その結果、ガスが発生して内部に蓄積され、バッテリーが膨張します。膨張したリポバッテリーは内部が不安定な状態となっており、そのまま使用を続けるとショートや発煙、発火などの事故につながる危険があります。
②過放電
1セルあたりの電圧が3.0V未満まで低下した状態を「過放電」といいます。過放電になると、バッテリー内部の電極や電解質が劣化し、本来の性能を発揮できなくなります。
また、残量が0%のまま長期間放置すると過放電が進行し、充電できなくなったり、再充電時に膨張や異常発熱を引き起こしたりする恐れがあります。
③ 経年劣化
リポバッテリーは消耗品であり、使用年数や充放電回数に応じて徐々に劣化します。
充放電を繰り返すことで内部の電極や電解質が劣化し、ガスが発生しやすくなるため、使用頻度が少ない場合でも数年経過すると膨張することがあります。
④ 衝撃や高温環境
落下などの強い衝撃によって内部が損傷した場合や、真夏の車内など高温になる場所で使用・保管した場合も、リポバッテリーが膨張する原因となります。
高温環境では内部の化学反応が進みやすくなるため、劣化が加速し、発熱や発火のリスクも高まります。
リポバッテリーの捨て方
捨て方①:自治体で回収できるか確認する
多くの自治体では、リチウムイオン電池など充電式電池・小型充電式電池の収集を行っています。まずは、お住まいの地域で回収がされているか確認しましょう。
ただし、膨張しているリポバッテリーの場合は回収対象外となる可能性もあるため、注意が必要です。
以下の記事では、地域ごとのリチウムイオン電池の処分方法をまとめていますので、是非参考にしてください。
参考記事
捨て方②:リサイクル協力店を利用する
家電量販店やホームセンター、一部の公共施設などに設置されているリサイクルボックスへ持ち込むと、無料で回収してもらうことが可能です。
膨張や破損など異常があるものは、発火の危険性があるためリサイクル協力店での回収対象外となります。
お近くのリサイクル協力店は、JBRCのホームページから確認することが可能です。
捨て方③:メーカーや購入店舗へ確認する
お持ちのリポバッテリーの製造メーカーや購入店舗へ引き取りが可能か確認しましょう。
例えば東京マルイからは、JBRC協力店に設置のリサイクルボックスへの排出や各自治体のルールに従って排出するように案内が出ています。
リポバッテリーの捨て方に関するよくある質問
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リポバッテリーはビックカメラ店舗で回収していますか?
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ビックカメラでは、ニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池の店頭回収をしています。
破損、膨張、変形されたもの、水でぬれたもの、JBRCが回収対象としていない電池などは対象外です。
ビニールテープなどで端子部分を絶縁処理したうえで、店頭まで持ち込んでください。
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会社で使用していたリポバッテリーもリサイクルボックスへ持ち込んでも良いですか?
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いいえ。
自治体での収集や家電量販店やスーパーなどリサイクル協力店へ設置されている回収ボックスへ持ち込んでよいものは、家庭から出たものに限ります。
事業者(会社・店舗・工場など)から出たリポバッテリーは、事業者が責任をもって処理しなくてはなりません。
不用品回収総合相談窓口では、事業者から出る大量のリポバッテリーの処分方法・処分業者のご紹介も可能ですので、お気軽にお問合せください。
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膨張したリポバッテリーは充電しても大丈夫ですか?
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いいえ。膨張したリポバッテリーは内部でガスが発生している状態です。充電を続けると発熱や発火につながる恐れがあるため、使用や充電は中止し、適切な方法で処分してください。
まとめ
ここまで、リチウムイオン電池の1種であるリポバッテリーの処分方法についてお伝えしてきました。
近年よく耳にするバッテリーが原因とする火災事故。落下や変形・膨張などの異常が見られた場合はすぐに使用を中止し、適切な方法で処分することが火災防止のために重要です。
この機会に、身の回りにあるリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホン、電気シェーバーなどの状態や廃棄ルールについて理解してみてはいかがでしょうか。
「大量の充電式電池やリポバッテリーを処分したい」「ドローンやラジコンに使用していたバッテリーの処分方法が分からない」とお困りの事業者様は、お気軽に不用品回収総合相談窓口までお問い合わせください。

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廃棄物処理業界に携わって20年以上。これまでに3,000件を超える現場対応・相談実績を持つ。
不用品回収・粗大ごみ・産業廃棄物処理に精通し、現場対応から法令まで幅広く理解しており、現在は、各種許可を保有する信頼性の高い業者を紹介するマッチングサイト「不用品回収総合相談窓口」の代表として活動。適正な回収サービスの普及と、業界の健全化を目指して運営を行っている。
ライターとしては、これまで不用品回収・産業廃棄物・粗大ごみ関連の専門記事を100本以上執筆。実務経験をもとに、正確かつ実用性の高い情報発信を心がけている。
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